So's blog

時間の無駄です

#26(2020/05/26)

夕食の際、かつてない量のアルコールを摂取した。その際発生した症状を書いて行こうと思う。

 

飲んだのはキリンのコーラサワー。容量は500mlでアルコール度数は9%。9%というとあのストロングゼロと同じ度数で、これをそびえ立つ500mlの長缶で飲み干すというのは私にとっていずれも前代未聞の要素であった。ちなみに多くは語らないが味は今一つだった。

 

数口飲んだだけでも明らかに平常時とは違う、今まで感じていた軽い酔いに陥っていた。軽く酔う状態と少し走った後の状態は似ているように思う。血流が良くなり筋肉がほぐれる。

今まではここまでかこれよりもう少し酔った程度だったが、今日は違った。

まず体の制御が薄れる。したい動きと実際の動作にラグが生じる。その動きというのも普段の倍は大雑把になる。これは単純に受け入れるか、または普段と同様の動きがしたければ倍丁寧に動くよう意識しかなくてはならない。私をフォローするようなゲーム大好き人間だと「FPSが落ちる」で通じるだろうか。

また思考と力も鈍る。これは酷く眠たい時と同様の状態と言えようか。どちらかというと徹夜している時のソレに近い、疲労感を伴った状態。その時の私は明らかに楽な姿勢を探そうとして、座布団の上に丸まったり、遂にはクッションを枕として寝転んだりもしてしまった。食卓に食い物が残っているにも関わらず。どうにか起き上がろう、と強く意識しない限りは元の姿勢には戻れなかったし、その時に流していた映画は内容が全く頭に入って来なかった。フラフラの一言が似合う。

そして気が狂っていた。思考の鈍化も相まって、「頭の中でふと思い付いたが行動には起こさずに留めておくライン」が非常に低下していた。突然何も無い所で強めに笑ったり、本当に何も無いのに、思考の歪みから「えぇ!?」と突然声を発したりしていた所を今思い出すと完全にヤバい人間だった。

 

こんな所だろうか。体験から思うに、私にとって酒とは楽しくなれる飲み物ではなく気が狂った廃人になれる飲み物だった。直接的に幸福感が発生するわけではないが、一連の筋力の低下や思考能力の低下体験を楽しいと評するのであればこれは楽しくなれる飲み物として語るのも嘘ではないだろう。そういった意味合いでは私にとって正直楽しくもあったが、1時間も2時間も自分を狂ったラグドールにする行為は食事の合間に楽しむ遊びとしては些か大掛かり過ぎるような気もする。